緊急時に情報を知らせるシステム「J-ALERT」はすでに皆さんご存知のシステムかと思います。
恐らく多くの方にはまだ馴染みの薄いと思われるのが、「V-ALERT」ではないでしょうか・・・。
防災情報システム「V-Alert」の試験配信準備が2016年現在から進んでいる。
「V-Alert」とは、「i-dio」の放送電波を活用して自治体自らがコンテンツプロバイダーとなり、住民に防災情報を緊急発信するというもの。
自治体が専用受信器を地域住民に無償配布し、避難勧告などの緊急事態発生時には、「i-dio」の放送電波を使って受信機を強制起動することができる。つまり、受信機の電源が入っていなくても、緊急時には強制起動させ、緊急情報を伝えることが可能というものである。
V-Lowマルチメディア放送「i-dio」を提供する東京マルチメディア放送は2017年9月13日、防災行政無線やその受信設備に関する意識調査の結果を公表した。
その結果、緊急時に自治体から強制起動し屋外拡声子局と同じ音声を直接受信できる「緊急起動対応防災ラジオ」について、94.6%が「欲しい」と回答したという。 このうち27.9%は「自治体による購入補助の上で2000円程度の自己負担があっても購入したい」と回答したとのこと・・・・。
「V-ALERT」と、「J-ALERT」をもとにした『i-dio防災情報』との違い
「V-ALERT」は地方自治体が導入した場合のみで、その地域に住んでいる人が利用できるサービスのことです。
J-ALERTの情報は国が出すニュースソースであり、『V-ALERT』は、国の情報だけではなく、自治体などの市区町村が出す災害情報も含めたもの。
つまり、J-ALERT情報よりも、きめ細かい情報を発信できるシステムです。
今までのシステムと一線を画す『V-ALERT』
システム的にはラジオだと音のみですが、これは文字でも伝えられるということです。
避難所などでは音に関するトラブルも多く、文字等で表示可能なのでそれらの問題を解決できます。
また聴覚障害の方にもバリアフリーに使える。
そして、インターネット通信と違って放送波を使用していることです。
これらを総合的に考えると災害に強いことがわかります。