フィリピン全土に於いて去年の8月から緊急電話番号「911」が設定されているのをご存知でしたでしょうか?
今までは、フィリピンの緊急通報電話番号(警察・救急車)と言えば TEL 117(マニラ首都圏)でした。
フィリピン共和国においては、交通事故、火事、事件が発生した場合、最寄りの警察、市役所やバランガイ(町内会的な最小自治組織)、消防署に直接連絡をするという方式が取られている。しかしながら、行政は完全な縦割りとなっており管轄の部署につながるまで所謂「たらい回し」状態にされる状況となっている。電話も「つながる」までにも長い時間が掛かってしまうのが実情である。
急を要する病人が出た場合、例えば脳卒中、心筋梗塞など緊急の場合、救命の可能性が絶たれてしまう。 新たに設置された「911番エマージェンシーコール」は火災、事件、事故、急病などの緊急時の統合された電話番号として利用することができるので、上記の様な問題や不安がなくなると期待される。
このシステム導入の切っ掛けは、ドゥテルテ大統領の故郷ミンダナオ島の「ダバオ市」では2002年からすでに導入されており、その利用者数は50万件の利用があったとされるところからである。
フィリピンにお出かけになられる方は、緊急連絡番号 911を忘れずに。