最終的にはその現場から36人の遺体が見つかったと伝えられており、被害に遭ったのは施設利用者とその従業員たちだ。
死因の大半は火災による窒息死とみられ、また国家警察によると、犯人の男はホテル内の客室で焼身自殺しその遺体が発見されておる。
この事件で思うのは、事件発生の際犯人が放火しており火災が原因で多くの犠牲をだしているのであるが、
それ以外に大きな欠点や問題点があると思う。
それは・・・・
施設従業員が職場から一目散に客よりも早く逃げ出してしまうという事である。
それと同時にパニックが現場で起きてしまった事が今回多くの犠牲を生んでいる。
フィリピン人の国民性として非常にパニックになり易いという事が挙げられる。
これは全般に言える事であるが自分の身を省みずに人を助けるという行為をする人は少ないと言う点に注目したい。
これは現地ガードマンでさえも本当に逃げ出してしまうのである。
今回の事件現場でもそれは起きている・・・ある焼肉店が火災になったことが数年前にあり、その際にも火元の店舗従業員が客よりも先に避難している。
また隣接するホテルでも客を避難誘導せずに置去り状態で従業員が避難している。やはり自分の身は自分で守るしかないのである。
この動画の中で動画の後半に出てくる泣きながら訴えている人たちは、この施設の従業員の対応に対し、
やりきれない気持ちを訴えている。
非常時の客の誘導など、実際私が知る限り行われては居るが訓練としてただこなして居るので実際の訓練参加者である従業員たちは言われたとおりにこなして居るだけ・・・これが現実であった。
この訓練には私も数年前に指導側として参加していたことがあり、多くの疑問と不満を私なりに抱えていた。
そして、その大きなツケが今まさに回ってきたと言えよう。
首都圏マニラなどでは災害に対する避難訓練なども盛んに行われるようになってきては居るが、子供だましのレベルと言わざるを得ないのが実情で、訓練を実施していても先に書いたようにパニックをすぐに起こしてしまうからたちが悪い。
どんな事でも言えるが、目先の事しか目に入らないと言うか状況判断も非常に出来ていない。
これがこの国大きな欠点であると言って良いだろう。
フィリピンに限らず、海外で事件や事故、災害に巻き込まれないように日頃から考えておく事が非常に重要である。